3歳のおしゃぶりがやめられない…どうすればいい? 心理士が教える無理なく卒業する4つのステップ

おしゃぶり

「もうすぐ3歳になるのに、まだおしゃぶりが手放せない」「周りの子はとっくに卒業しているのに」と、焦りや不安を感じていませんか。

子どもにとってのおしゃぶりは、単なる癖ではなく気持ちを落ち着かせて安心するための大切なお守りになっていることがあります。

無理に取り上げて涙を流させるのではなく、子どもの心に寄り添いながら少しずつ卒業へ向かうステップを、心理士の視点からわかりやすくお伝えします。

3歳でおしゃぶりがやめられないからといって、すぐに大きな問題だと決めつける必要はありません。

おしゃぶりを必要とする場面や気持ちの落ち着かせ方には、子ども一人ひとりのペースや個人差があります。

周囲の子が卒業していると焦るかもしれませんが、入園などの環境の変化で不安を感じやすい時期には、おしゃぶりを手放せなくなることも珍しくありません。

もちろんいつまでも使い続けてよいわけではありませんが、まずは焦らずに子どもの心を守りながら、少しずつ使う場面を減らしていく意識を持つことが大切です。

子どもがおしゃぶりを手放せないのは、自分自身の心を落ち着かせるための大切な手段になっているからです。

おしゃぶりを吸う行為には、副交感神経を刺激してリラックスを促す働きがあるといわれています。

たとえば、次のような場面でおしゃぶりを欲しがることが多いでしょう。

  • 眠気を感じてウトウトしているとき
  • 慣れない場所やお出かけ先で不安を感じたとき
  • 遊び疲れたり思い通りにいかなくてぐずったとき
  • 入園や下の子の誕生など、生活環境が変わったとき

このように、子どもはおしゃぶりを吸うことで不安や緊張を和らげ、心のバランスを保っています。

そのため、無理におしゃぶりを取り上げてしまうと、より強い不安を感じたり、指しゃぶりなど別の行動で安心を求めたりすることもあります。

手放せない理由を理解したうえで、寄り添う姿勢が大切です。

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おしゃぶりをいつまで使ってよいのか迷ったときは、3歳前後をひとつの目安として卒業を意識するのがおすすめです。

乳幼児期の発達において、3歳頃になると言葉でのコミュニケーションが豊かになり、吸うこと以外でも気持ちを落ち着かせられる場面が増えてきます。

また、長期間にわたるおしゃぶりの使用は、かみ合わせや歯並びの発達に影響を与えることがあるとされています。

ただし、おしゃぶりを使っている期間が少し長いからといって、すべてのお子さまの歯並びに影響が出るわけではありません。

もし歯並びや口元の動きについて気になることや心配な点がある場合は、かかりつけの小児歯科などの専門医に相談してみると、適切なアドバイスをもらえるでしょう。

おしゃぶりの卒業を進めるときは、いきなり取り上げるのではなく、お子さまの安心感を別の方法へ置き換えながら少しずつ回数を減らすことが成功の秘訣です。

ここでは、無理なく進められる4つのステップを紹介します。

ステップ1|いきなり取り上げず、使う時間や場面を限定する

最初から完全に禁止するのではなく、まずは使う場面を限定してルールを作ることから始めてみましょう。

いきなりゼロにする方法はお子さんにとって大きなストレスになりますが、「ここだけ」と決めることで見通しが立ちやすくなります。

「お外ではバッグの中でお留守番させようね」「おしゃぶりはお布団に入って寝るときだけにしよう」など、わかりやすい言葉で伝えてみましょう。

あらかじめ約束を決めておくことで、子ども自身も心の準備がしやすくなります。

ステップ2|抱っこやスキンシップなど、別の安心材料を増やす

おしゃぶりを手放すためには、おしゃぶりの代わりになる安心できる体験を日常の中で増やすことが効果的です。

口寂しさや不安を埋める手段がおしゃぶりだけになっている場合、別の心地よい刺激を用意する必要があります。

  • 不安そうにしているときは、ぎゅっと抱きしめる
  • 寝る前にお気に入りの絵本を一緒に読む
  • 手をつないだり、背中をやさしくトントンしたりする
  • 肌触りのよいぬいぐるみやタオルをそばに置く

「おしゃぶりをなくす」ことだけに注目せず、スキンシップを通して温かい安心感をたっぷりと届けましょう。

ステップ3|絵本やイベントを使って、本人と卒業のタイミングを決める

おしゃぶりをやめるタイミングは、大人が勝手に決めるのではなく、お子さん自身と相談しながら決めると納得して受け入れやすくなります。

3歳頃になると、「お兄さん・お姉さんになりたい」という前向きな気持ちが芽生え始める時期です。

「3歳のお誕生日が来たら、おしゃぶりにありがとうしてバイバイしようか」と区切りを提案したり、おしゃぶり卒業をテーマにした絵本を一緒に読んだりしてみましょう。

ただし、決めた日までにやめられなくても厳しく叱らず、お子さまの気持ちの揺れに寄り添う柔軟さも忘れないようにしてくださいね。

ステップ4|「できた!」をたくさん認めて自信につなげる

おしゃぶりなしで過ごせた場面があれば、その小さな一歩を具体的に褒めて自信につなげることが大切です。

子どもは、身近な大人から認められることで「自分はできるんだ」という自己肯定感を育んでいきます。

「今日はお昼寝のとき、おしゃぶりなしで眠れたね」「お外でおしゃぶりを使わずに遊べたね、すごいね」と、できた事実を言葉にして伝えましょう。おしゃぶりがなくても安心して過ごせたという体験が、本人の自身に繋がります。

途中で使ってしまった日があっても責めずに、少しでも我慢できた瞬間や頑張ろうとした姿勢に目を向けてあげてくださいね。

おしゃぶりの卒業を目指すなかで、子どもの不安や悲しみを強めてしまう関わり方には注意が必要です。

焦るあまりに強引な方法をとってしまうと、かえって心に負担がかかってしまうことがあります。

・急に捨てたり隠したりする
予告なしに大切なお守りを奪われると、強い恐怖や不信感を抱くきっかけになります。

・怒ったり叱ったりする
手放せないことを叱られると、子どもは自分の気持ちを受け止めてもらえないと感じてしまいます。

・「もう赤ちゃんじゃないよ」と否定する
プライドを傷つけるような言葉かけは、自信を失わせる原因になりかねません。

・他の子と比較する
「お友だちはもう使っていないよ」と比べられても、子どもにとってはプレッシャーにしかなりません。

卒業できないからといって、子どもがわがままを言っているわけではありません。気持ちを受け止めながら、温かい目線で見守ってあげましょう。

おしゃぶりの卒業で何よりも重要なのは、おしゃぶりが担っていた役割を、別の温かい安心感へと置き換えていくことです。

子どもにとってのおしゃぶりは、ただの道具ではなく、心の平穏を保つための支えでした。

その支えを無理に奪い去るのではなく、保護者の方とのスキンシップや楽しい会話、お気に入りのアイテムなどで満たしてあげることが、スムーズな卒業への近道となります。

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周囲と比べて「まだやめられない」と落ち込む必要はありません。

子どもの成長ペースは一人ひとり異なり、心の準備が整うタイミングもそれぞれ違います。

昨日より少し使う時間が減ったことや、自分から外そうとした姿など、日々の小さな変化や成長を見つけて喜ぶことを意識してみてください。

一進一退を繰り返しながらでも、お子さまのペースに合わせて一歩ずつ前進していけば大丈夫です。

3歳のおしゃぶり卒業は、子どもにとってもママ・パパにとっても大きな成長の節目となります。

大切なポイントを4つのステップでもう一度振り返ってみましょう。

  1. 使う時間や場面を少しずつ限定する
  2. 抱っこや絵本など、別の安心材料を増やす
  3. 誕生日などの節目を活用し、本人と卒業のタイミングを決める
  4. おしゃぶりなしで過ごせた時間を具体的に褒めて認める

おしゃぶりを早くやめさせること以上に大切なのは、お子さんが毎日を安心して笑顔で過ごせることです。

焦らず、肩の力を抜いて、お子さまと一緒に無理のないペースで卒業へのステップを踏み出してみてくださいね。

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